子育て中の親の悩み

隣の家との間にフェンスを建てる時の注意点!境界線のルールから解説!

隣家とのフェンス問題

 

戸建ての家に住むと、お隣からの視線、気になりませんか!?
 

私が以前住んでいた家には生け垣があったのですが、それでもどうも落ち着きません。

せめて洗濯物を干す辺りだけでも、しっかり目隠ししたいなぁと思っていましたが、賃貸だったのでそうもいかず・・・(^_^;)
 

その点、マイホームなら、敷地に沿って好きなフェンスを建てられるからいいですね!!

もちろん生け垣にだって、いろいろ魅力があるのはわかっているのですが・・・。

しっかり視線をガードしたいところ、おしゃれに囲っておきたいところなど、フェンスも住む人の暮らしに合わせて選びたいですよね♪
 

でも、フェンスって、お隣との境界線の上に建てていいんでしたっけ?

幅の細いものを選べば、あっち側にはみ出してるわけじゃないからOK!?
 

今回は、フェンスを建てる前に知っておきたいあれこれを、まとめてみました(^o^)/
 

隣の家との境界線はどこ?どうやって決めるの?

境界標
隣家との間にフェンスを建てたい場合、フェンスは自分の敷地に建てるのが原則です。

では、敷地の境界線はどこにあるのでしょうか?
 

境界標

それぞれの敷地と敷地の境目には、「境界標」というものが埋められているのを知っていますか?(^-^)

境界標は、その所有者の持つ土地の範囲を示すため、敷地をぐるりと囲った線の、各角の部分に設置されます。
 

たとえば、あなたの持っている土地が四角い形をしているならば、その四つ角の位置に境界標があるはずです。

原則的には、境界標の示す点を順に結んでいけば、あなたの土地の形もわかりますし、その点を結ぶことで隣家との境もわかることになります。
 

普段、道を歩いている時などに、道路沿いにも地面からひょこっと顔を出している角棒を見つけることがあります。

石やコンクリート製のもの、プラスチックや金属性のものなど材質はさまざまですが、てっぺんだけ赤くて十文字に線が刻まれていたり、矢印が彫られていたりする、アレが境界標ですね!
 

境界標ではわからない場合

ところが・・・!

「なるほど!」

と思って外に出てみても、境界標が見当たらないこともあります(;´・ω・)
 

実をいうと、私も実家や親戚の家の周りで、境界標を見た記憶はありません(^▽^;)

小さいころには、隅々まで探検したり、土をほじくり返したりした場所ですから、あれば目にしているはずなのですが・・・!?
 

昔土地を分けた時に、当時の所有者が境界標を設置しなかったのでしょうか??

実はそれ以外にも、境界標を行方不明にする原因は、いろいろあるようですよΣ(゚Д゚)
 

工事

近くで公共工事などが行われる場合、一時的に付近の境界標を移動しなければならないケースもあるそうです!

移動したものを戻し忘れたり、戻すときにちょっと位置がずれてしまったりすると、境界があいまいになってしまいます(>_<)
 

災害

地盤沈下や土砂崩れなど、災害によって境界標の所在がわからなくなってしまったり、元々の位置から動いてしまったりすることも!
 

劣化

境界標も劣化します(´゚д゚`)

長い時間を経て、境界標自体が崩れてしまったり、境界の位置を示す線や矢印などが読み取れなくなってしまうこともあるのです。
 

土地家屋調査士

土地家屋調査士
土地家屋調査士は、国家資格が必要なお仕事です。

土地の境界をはっきりさせたい時は、プロの力を借りるという方法もありますよ(*’▽’)
 

土地家屋調査士は、土地や建物の調査・測量をして、境界線を確定することができます!
 

また、不動産の問題は専門分野。

私もそうですが、普段なじみのない人には境界線がらみでわからないこと、不安に思うこともありますよね。
 

そんなとき、素人が時間をかけて調べるよりも、プロに確認した方が解決への近道になります。

そしてなにより、第三者である専門家に確認を取ることで、隣家との話し合いにわだかまりが残りにくくなるのが嬉しいですね(´▽`*)
 

隣の家との境界線にフェンスを建てる時の注意点!

隣家への声かけ

隣家とのフェンス問題
自分の土地に、自分の好きなフェンスを建てるのは自由でしょう。

けれど、事前に隣家に声をかけておく方が、のちのちトラブルになりにくいと思います。
 

黙って、突然フェンスを建てれば、相手にとっては拒絶された感じが否めません(+_+)

それに、フェンスを建てたい本当の理由を言わなければならないわけでもありません。
 

正直に言いにくいことならば、

「なんとなく、人目があると思うと洗濯物を干しにくくて~(^-^;)」

というくらいの、当たり障りのない理由で構いません。
 

要は、お互いが気持ちよく暮らせれば問題ないのですから(^-^)
 

隣家の意思確認

同じようなタイミングで、お隣さんもそこにフェンスを建てたいと検討しているかもしれません!

あとでもめないように、ちょっと確認だけしてみましょう。
 

共同でフェンスや塀を建てる

境界線の真上に、隣家と共同でお金を出し合い、フェンスや塀を建てているお宅もあります。

費用は半分で済みますが、どちらの財産とも言えないところが、後のトラブルの種になることもしばしばとのこと。
 

デメリットとしては、

  • 見積もりなどの金額面で主導権を握られてしまっていた側が、後から「もっと安くできたのではないか」という疑念がわいた場合、多く見積もった分を懐に入れたのではないかなどとしこりが残る。
  • お互いに「自分の家のもの」という意識があるので、大きいものを干すときなどに使って隣家の敷地を侵してしまう。
  • メンテナンスや取り壊し、引っ越しなどの度にもめる可能性がある。

などが挙げられます。
 

それに対して、メリットは、

  • 最初の費用負担が抑えられる。
  • フェンスが半分相手の敷地にずれることで、自分の敷地がほんの少し広く使える。

という程度。
 

今は関係が良好でも、子どもや孫の代になって問題が起こることも考えられます。

共同でフェンスや塀を建てたい場合は、よくよく検討を重ねることをおすすめします
 

日照時間を考える

私の実家の辺りは、住宅の密集地帯です。

玄関を開ければ、目と鼻の先に隣家の窓があり、毎日時間をかけて家中を掃除している働き者のおばさんがチラチラ見えたものでした。
 

子どもながらに、「なんて働き者なんだろう」としばしば感動を覚えたものですが―――、それはさておき!

家と家の間が狭いところへ、高いフェンスを建ててしまうと、お互いにずいぶん日当たりが悪くなってしまう場合があります(゚д゚)!
 

私の実家も、道路に面した細長い庭(?)の辺りには高い塀を、家屋に沿った部分には大人ならまたげる程度の低い塀を設置していました。

まぁ、その絶妙な高さが子ども心をくすぐって、うっかり顔面からコンクリートの敷石に落下したこともありましたが・・・(^_^;)
 

自分の家、もしくは隣家に小さいお子さんやペットがいるケースでは、よじ登れない、手や頭などが挟まらないなどの視点でフェンスを選ぶことも必要かもしれませんね。
 

隣家と一緒に境界線を確認

実際にフェンスを建ててしまってから、そこは隣の家の土地だなどとクレームをつけられては大変です(゚д゚)!

事前に、隣家と一緒に境界線を確認しておきましょう。
 

その際、境界線の根拠となるものがあると、比較的スムーズに話が進むのではないでしょうか?(^-^)
 

地積測量図(実測図)

お手元に、土地家屋調査士が作成した「地積測量図」はありませんか。

これがあれば、たとえ境界標がずれていたとしても、土地家屋調査士に依頼して正しい位置に戻してもらうことが可能です(^o^)/
 

不動産登記簿謄本

不動産の登記簿謄本は、登記事項を証明するものです。

法務局の窓口で申請する、あるいはオンライン申請や郵送手続きによって、送ってもらうことも可能です。
 

手数料は、高くて600円。

オンライン申請の方が、若干お安くなるようですね(゚д゚)!
 

ちなみに、登記されていない権利は主張することができません。

事前に内容は確認しておきましょう。
 

目隠しフェンスの種類と選び方!

フェンスの素材
それでは、隣家との境界の確認方法がわかったところで、目隠しフェンスの種類や選び方を見ていきましょう(*^_^*)
 

隣家と隣接している場合、家の中や洗濯物が丸見えだと思うと気になりますよね。

どの程度の目隠しをすれば自分で納得がいくのか、光や風はどの程度通したいのかなど、具体的に検討していきましょう!
 

素材

天然木

木製のフェンスです。

木の種類によって、雰囲気が変わります。

フェンスと言っても、柔らかい雰囲気の感じられる天然木ならば、隣家からの視線をやんわりと防ぐことができますね(*’▽’)
 

ただし、素材によっては虫や腐食に弱いものもあります。

購入時によく確認しましょう!
 

樹脂木(人工木材)

天然木に似せた、樹脂素材のフェンスもあります。

天然木よりもお手入れがカンタンです。
 

竹垣

和風のお庭に合わせて、竹垣を利用する方法もあります。

こちらも天然素材のものと、人工素材のものがあります。

もちろん、人工のものの方が、お手入れはラクチンです♪
 

アルミ

軽く、腐食やサビにも強いアルミは、自転車同様フェンスでも人気の素材です!

見た目や形の種類もいろいろあるので、特に決まったイメージがない人は、まずアルミから検討してみてもいいかもしれませんね。
 

アルミ鋳物(いもの)

高温にして溶かした金属を、型に入れて冷やし固めたものを「鋳物(いもの)」と言います。

通常のアルミのフェンスが板状や棒状など一律な形で形成されているのに比べて、鋳物ではずいぶん凝った形のものが選べます。
 

装飾的な面を重視する場合には、とてもオススメです。

反面、装飾を目立たせるためには、目隠しの機能を少しあきらめる必要が出てくる場合もありそうです(・_・;)
 

形状

ルーバー型

窓につけるブラインドのように、たくさんの細い板が斜めに並んでいる形です

視線や光は入りにくく、ある程度風は通り抜けます。
 

白や明るい色で作れば、あまり圧迫感も感じないかもしれません。
 

格子(こうし)型

縦、または横にいくつも棒を並べて視界を遮る、昔ながらの形状です。

すき間の広さで、目隠し機能に差が出ます。
 

縦の格子の方が、ゴミや砂埃などがたまりにくいため、お手入れの手間が減らせます(*^^)v
 

ラティス型

ななめの格子です。

おしゃれな見た目が人気で、格子部分に植木鉢などを吊るして楽しむこともできます。
 

ただし、格子のすき間が大きいため、目隠しには不向きです。
 

まとめ

隣家との間にフェンスを建てたい場合、まずは自分の所有地がどこまでなのかをはっきりさせることです。

隣家とトラブルにならないためにも、土地家屋調査士などのプロの力を借りて証明する方法もあります。
 

ちょうど境界線上に、隣家と共同でフェンスや塀を設置するケースもありますが、これから先も末永く良い関係でいたいのならば、あまりオススメできません(;´・ω・)

もちろん相手の生活に不便を起こすようではいけませんが、自分の土地に自分のお金で建て ておけば、メンテナンスや取り壊しなども気兼ねなくできるので良いようですよ♪

それに、フェンスも自分の好みのものを選べますしね(*^_^*)
 

たかがフェンスとはいえ、ご近所でトラブルを起こすと、その後の生活のいろいろな部分に影響が出てしまうことがあります(>_<)

知らないところで、自分勝手だとかいうウワサが広がって、いつの間にか当然のようにそういう扱いをされてしまうこともあります。
 

特に閉鎖的な住宅地で起こることは、子どもたちを悩ませる学級内のいじめ問題に似ています。

せっかく素敵な新居を購入したのに、お隣とはうまく意思の疎通ができず、お向かいの子には子どもを学校でいじめられ、なぜか相談した親にまで冷たくあしらわれて、長いこと小さくなって暮らしていた人もいました。
 

家もお庭もいつでもきれいにしているのに、住んでいる人たちはいつでも額にシワを寄せたような顔をしていました。

思い切って引っ越しされた今では、別人のように幸せそうです(*’▽’)
 

戸建て住宅では、マンションなどと違って人の入れ替わりが少ないため、独特の問題が起こることもあるようですねΣ(゚Д゚)

マイホームは、気持ちよく暮らせる場所、落ち着ける場所なのが一番です!

隣家との関係も考慮しながら、お気に入りのフェンスを建ててくださいね☆